オーダーメイドの流れとは【フラメンコドレス】

ソーイングレッスンの他にはオーダーのドレスを作っています。主にダンス衣装、着物ドレスが多いのですが今回はフラメンコドレス!
ダンサーさんは日本にお住まいの日本人の方ですがその細身から想像できないようなパワフルで情熱的な踊りをされる方です。

まずは東京のフラメンコ衣装ショップ数軒をトレンドを知るために調査。まだ帰国から1年たっておらず色々と追いついていない所があります(笑)
今は水玉x花柄など、あえてがちゃがちゃ?な色や柄の組合せ、そしてボランテ(ふりふり)は何段ものレイヤーであしらうのが人気なようですね。でも、今回はダンサーさんがスペインで購入されたという生地を使用して、「シンプルに」というお題がでていますので腕の見せ所です。

私も種類は違えど長く踊ってきた者(アルゼンチンタンゴですが)なので踊り手視点、かつ、その表現をより美しく魅せるデザインや技術を駆使してそのダンサーさんに合った世界で一着の衣装をお作りすることに努力はいといません!

フルオーダーですのでまずは、3点ほどのデザイン画を起こします。

そして相談しながら1点に絞っていきます。
今回は遊びでパンツも入れてみたかったので4点(笑)

ご依頼いただいているダンサーさんのステージを生で拝見してそのフェミニンな躯体から意外にも男性的なキレを感じたので、スペインの闘牛士・マタドールをイメージしたボレロ付きのデザインをしたんだけど、やはりそれがイチオシ!ご本人も即決で一番左に決定です。

そして、ダミーの生地でトワルを立て、試着をしてもらい(仮縫い)、パターンを微調整したら、やっと本番の生地にとりかかります。
(この仮縫いについてはこちらを読んでね)

制作途中でなにか閃きがあったときなどはフレキシブルに変更するし、クライアントさんもその点ご理解いただいて(というかそれを楽しみにしてるよう笑)いるので制作中も常により素敵になるよう気が抜けません。

そして完成~!

白黒のレース刺繍の生地が持込みされたもの、ボレロ・スカート下部の黒字に白刺繍の生地は私がタイからもってきたものです。

今回はあえて刺し色もせずその白と黒のみ、それでいて華やかでダンサーさんの踊りの個性を最大限にアシストできる一着、とっても喜んで頂けました!

ソニー先生のブランドKimonocheのサイトはこちら

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