【フラメンコドレス】トワル(仮縫い)の役目

洋裁を教える他にはオーダーでドレスを作っています。というか今は生徒さんまだ少なくてそちらが本業か(笑)
最初は着物生地のアルゼンチンタンゴドレスをメインに作っていたんですが、最近はアーティストさんや発表会などの舞台衣装が多くなりました。

今回はフラメンコドレス!クライアントさんがコロナ前にスペインで買ってこられた生地を使って「シンプルに」というお題。
今回初めての方なのでまずはお持ちの衣装など写真数点や踊りの動画を拝見してイメージを膨らませます。

デザイン画3点ほど描き、打ち合わせで今回はボレロ付きのものになりました。ここではなんとなくの方向性なのでパターンを引く時にひらめいたデザインを仮縫い時に入れ込みます。
ここではボレロはホルターネックに、スカートの上のレイヤーをフレア、下のスカートは2段に。

さて、次の工程はトワルといってダミーの布(シーチングなど)で仮に作ります。

トワルを作る(組むって言い方しますね)意義は、まずほんちゃんの布が高価だったり貴重な場合、裁ち損じや直しを回避できること。経験者は痛感していると思いますが、服って最初から作るより直すほうが手間かかったりするのよね~

そして、私の場合は袖や衿など左右違うデザインで制作してクライアントさんに楽しく迷っていただくように提案します。(写真だと見えにくいかもだけどボレロの衿も左右違うデザイン)

この仮縫いは重要な工程で、サイズ感・デザインの確認だけではなくその贅沢感?でテンションアゲアゲにしてもらう効果を狙います。
たいていの方は「ああ、もうこれでいいんじゃい?」って本気のような冗談を言ってくれるんですよね(笑)

ドレスメーカー側もいきなりの本布じゃないので気が楽だし、これで精神的ストレスがかなり軽減されるんですよ。

コメント

  1. 渋谷こねこ より:

    はじめまして。

    洋裁に興味があってこちらに辿り着きました。とても素敵なドレスに感動して、ついコメントしてみたくなり失礼いたします。

    トワルを経ての洋服製作に興味がありますが、なかなか、型紙を引く機会がなくどうしても既製のパターンに頼ってしまい思ったデザインの服を作ることができません。
    ある程度ミシンは使えますが、今一つ使いこなしている感がなく、宝の持ち腐れになってしまいそうです。

    そちらのお教室について、とても興味があるのですが、
    私などは、趣味の範囲なので皆様の足並みを乱しては?!とか、どの様な学習方法があるのか?とか、どのくらいの期間通えば良いのか?などいろいろ考えてワクワクしたりドキドキしたりです。
    入会?入学?にあたって見学や説明会などはありますか?

    • Sonie より:

      嬉しいコメントありがとうございます!
      学生以来ミシンを触ったことがないというビギナーの方からプロ志向の方まで大歓迎です!!

      市販の型紙からでも縫い上げることが出来る方は型紙の理解が早いと思います。
      まずは基本となるパターンをご自分サイズで引いて(採寸方法からお教します)、思い描くデザインにカスタマイズしていくという流れですが、デザインは千差万別、そのカスタマイズ方法は場数が必要となりもどかしさや壁が出てきます。そう、まるでスポーツ!(笑)
      でもスカート、トップス、パンツなど一アイテムにつき2,3着作ってみると大きな気づきと共に自分の黄金比が出てくるんです。

      まだオープンしたてで当面マンツーマンに近い形でレッスンをしておりますので、ほかの方を気にすることもなく安心してご参加頂けます。
      真っ白い紙から思い通りの服を作り上げる、ぜひこの楽しさを味わっていただけたらと思います。
      見学・説明につきましてはメールにて日程調整可能です!(もちろん1回だけ参加して合わなければやーめたもありです 笑)
      sonie.sewing@gmail.com

  2. […] です。そして、ダミーの生地でトワルを立て、試着をしてもらい(仮縫い)、パターンを微調整したら、やっと本番の生地にとりかかります。(この仮縫いについてはこちらを読んでね) […]