「ボロボロになってしまったビンテージジーンズが諦められない、どうかまた履けるようにして!」という50代半ば男性からの依頼を受けました。
どんなかというと・・・
広げてびっくり!(笑)
それでは他の箇所もご堪能ください!
ここまで履いてくらたらデニム君も本望ですよね?
さて、「重篤」な病状ですがなんとか退院して元気に活躍していただくまで回復させてあげたいです。
さあ大手術の開始です!
あて布をして、とにかく往復ステッチを繰り返します。
ミシンが入らないところは手縫いで刺繍のようにほころびを補修。
ポイントはまた擦れた時にその糸がつつーとほつれないように、ある防御策を施しつつ進みます。
また、糸の色が自然になるように水色、灰色の糸を混ぜてかがっていくのがテクニック!
そして復活!
ジャカジャーン
ポケットの赤枠部分は一度はずして、本体の擦れているところを補修、また蓋をして上から茶色糸30番でたたいています。
この表身頃左ポケットは苦労しました。
リベット(金具)があるためミシンは入らない上に劣化が著しく、手縫いとミシンを駆使してなんとか形を復元します。
ご依頼主にお渡しすると、もう涙を浮かべて感謝されちゃいました!!
ビンテージジーンズはリペアもその価値の一部、どのくらい手をかけてセンスある補修をしたかということが勝負だそうです。
今回のテーマはあて布に個性を持たさず(パッチなどをせず)、限りなく自然で、でもリペアしたのがよくわかるように、とのこと。
想像以上だった!と料金の倍額以上も置いていってくれました ٩(ˊᗜˋ)وィェーィ♬゜
新しいものにはその価値が、古いものにも別の価値がある、私も学びの多い修復作業でした。
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